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ドラマ考察

ナオミとカナコ原作小説の結末ラストはどうなった?最後逃げ切れたのかもネタバレ!

2016年1月~3月に広末涼子さんと内田有紀さんが出演していた『ナオミとカナコ』。

DV被害者であるカナコを救う為、ナオミはカナコの夫を殺す計画をし実行します。

そして、ドラマ版では警察の追っ手から逃げる為に、国外逃亡をするところでラストを迎えました。

そんな『ナオミとカナコ』のラストですが、原作小説とドラマ版では結末ラストは異なるのでしょうか。

そこで、今回の記事では、『ナオミとカナコ』の原作小説での結末ラストはどうなったのかを調べました。

※ネタバレがありますので、原作小説未読、ドラマ未視聴の方はご注意ください。

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ナオミとカナコ原作小説の結末ラストはどうなった?


主人公の 小田直美(ナオミ) と 服部加奈子(カナコ) の間に芽生えた「友情」と「連帯」が、やがて“犯罪”へと踏み出すまでの過程が克明に描かれている『ナオミとカナコ』ですが、ラストは読者に委ねているような描写で結末を迎えています

この『ナオミとカナコ』は、カナコが夫・達郎から長年にわたり受けてきた DV(家庭内暴力) に苦しむところから始まります。

暴力の恐怖に怯え、身も心もボロボロになった加奈子を救いたい一心で、ナオミは次第に常識や社会の枠を越えた考えに支配されていったのです。

ラストの結末だけを明かすと分かりにくいので、簡単に経緯から順番にご紹介していきます。

 

「あんたの旦那、殺そうか。」

ナオミのこの一言が、二人の運命を決定づける引き金となりました。

ナオミとカナコは、カナコの夫を殺害し、“自由”を手にするための綿密な計画を立て始めます。

ナオミは冷静な頭脳で計画を練り、カナコは決意を固め、二人は互いの存在を支え合いながら、「殺人」という禁断の共犯関係を築き上げていくのです。

犯行は実行に移され、夫・達郎は命を落としました。

遺体の処理、証拠隠滅、アリバイ工作すべてが“完璧”に見えたその計画には、少しずつ綻びが生まれていきます。

 

カナコの夫・達郎の姉の存在

その綻びとは、達郎の姉・服部陽子 の存在です。

陽子は弟の不自然な失踪に強い違和感を覚え、周囲に探りを入れ始めます。

やがてナオミとカナコの言動の矛盾に気づいた陽子は、執拗に真相を追い続けます。

この“陽子の追跡”が物語後半の大きな緊張感を生み出し、二人の心の平穏を少しずつ奪っていくのです。

警察の捜査も進み、いよいよ逃げ場を失いつつある中、ナオミとカナコは “国外逃亡”という最終手段 に打って出ます。

すべてを捨て、これまでの人生から完全に切り離される覚悟を決め、彼女たちは空港へと向かいました。

そして、物語のクライマックス。

 

原作小説の結末ラスト

二人は中国行きの便に乗るため、緊張した面持ちで出国審査カウンターに立ちますが、係官にパスポートを差し出す手はわずかに震えています。

静まり返るような一瞬の沈黙の後、審査官が視線を上げ、無言でスタンプを押す音が響きます。

「通ってください。」

その瞬間、二人は互いを見つめ、何も言わずにうなずき合い、ゆっくりと歩き出します。

背後に広がる日本の喧騒が遠ざかる中、ナオミとカナコは自分たちの“第二の人生”を胸に刻みながら、搭乗ゲートへと進んでいく。

原作小説は、この「出国審査を通過したシーン」をもって幕を閉じます

捕まる描写も、追われる描写も、その後の展開も描かれません。

つまり、読者は「二人が逃げ切ったのか」「本当に自由を手にしたのか」を、想像のままに委ねられるのです。

多くの読者やファンの間では、このラストシーンが “逃亡成功”=“逃げ切れた” という体(てい)で描かれていると解釈されています。

明確に「逮捕」や「失敗」を描かないことで、著者・奥田英朗さんは“希望と不安”“自由と罪”という二面性を象徴的に表現しているのです。

一方で、このラストには「解放」と同時に「永遠に背負う罪」という重苦しさも感じ取れます。

彼女たちは確かに物理的には日本から逃げましたが、心の中では決して逃げ切れてはいない。

“自由”の代償として、“罪”を背負いながら生きることになる、その複雑な余韻を残して物語は静かに終わるのです。

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ナオミとカナコ原作小説の結末ラストは最後逃げ切れた?

原作小説『ナオミとカナコ』のラストは、明確な“終わり”を示すものではなく、読者に想像の余地を残す形で締めくくられており、はっきりと逃げ切れた描写はありません。

物語のクライマックスでは、二人が警察や周囲の追跡の手を逃れ、出国審査を通過して海外へと向かう描写で幕を閉じます。

この為、多くの読者は「二人は逃亡に成功した」「国外へ逃げ切ったのだ」と解釈しており、一般的には “逃亡成功の体(てい)で終わる結末” として知られています。

実際にSNSや読書ブログなどでも、

  • 「原作では逃げ切れた設定とのお話」「
  • ドラマよりも原作の方がスッキリ終わっている」

という感想が多く見られます。

特に、出国審査官にパスポートを手渡す緊迫の場面の後、無言で「通ってください」と言われる瞬間。

この一連の描写が、“緊張から解放された一瞬”として強く印象に残る読者も多く、ラストシーンは映画的な余韻を持って語り継がれています。

しかし、著者・奥田英朗さんはあえて“逃げ切ったその後”を描かずに物語を閉じています。

つまり、「安心して逃げ切った」や「ハッピーエンドだった」と断定できる結末ではないのです。

二人が出国に成功したとしても、その先に待つのは異国の地での逃亡生活、そして一生消えない罪の意識。

“自由”を手にしたように見えて、実は“心の牢獄”に囚われ続ける、そんな象徴的なラストとも言えます。

このような展開の為、読者の多くは「逃げ切れた」と感じながらも、同時に「本当に救われたのか?」という複雑な余韻を抱きます。

原作のラストは、“逃げた”ことを事実として描きながらも、それが“幸福”や“解放”を意味するわけではないという二重構造を持っているのです。

つまり、『ナオミとカナコ』の原作小説は、「逃亡に成功したところで終わる」=物理的な自由を手に入れた瞬間に物語が終わる。

しかしその結末は、読者に“精神的な自由は本当に得られたのか”という問いを静かに投げかけている、そんな余韻深いラストとして、多くの人の記憶に残っています。

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ナオミとカナコ原作小説の結末ラストとドラマに違いはあった?

『ナオミとカナコ』の原作小説とドラマでの結末ラストは、明確に逃げ切れたかの描写に違いを出しています。

  • ドラマ版:最終回のラストで直美・加奈子が出国審査を通過し歩くシーンで終わるものの、「逃げ切ったかどうか」「逮捕されたかどうか」が曖昧なまま終了
  • 原作:逃亡に成功したという“体”で終わっているという読みが多く、比較的「逃げ切った」という結末が支持されており、ドラマ版は意図的に視聴者の想像に委ねる形になっている

また、ドラマ版のラストは「二人の自己実現/逃亡という象徴的な終わり方」に重きが置かれており、犯罪的な結末=罰を受けるという形にはなっていません。

ブログレビューでは「原作と解釈は同じですが、映像処理が良かったです」「捕まったかどうかはどうでも良い」という感想も。

つまり、ドラマ版=結末が曖昧・観客に解釈を委ねる、原作=逃亡成功という見方が主流、という違いがあります。

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ナオミとカナコ原作小説の結末ラストについてSNSの反応

原作小説『ナオミとカナコ』の結末ラストに対してのSNSは、

  • 最後までドキドキした
  • 出国のシーンで涙が出た
  • 逃げ切ったのに、全然スッキリしない
  • この後どう生きるんだろう
  • 奥田英朗らしい、“救いがあるようでない”終わり方
  • ドラマのラストが曖昧でモヤったけど、原作を読んで納得した

SNSでは「スッキリしないがリアル」「この結末で良かった」との感想が多い一方、「二人がどこまで幸せになれるのか気になる」「続編が読みたい」といった声も根強いです。

明確な結末を知りたい気持ちもありますが、この余韻を残したラストはその後のナオミとカナコがどのように過ごしているのか、読者に想像できる素晴らしいものだと感じます。

また、ドラマ版では原作小説の結末ラストの余韻を残しつつ、更にナオミとカナコがどうなったのかを知りたくなるものになっていました。

このように原作小説とドラマ版で結末ラストによる余韻の残し方が異なるのも面白いですね。

\原作の結末も読んで確かめてみて!/

 

まとめ

今回の記事では、2016年1月~3月までにフジテレビ系列で放送された『ナオミとカナコ』の原作小説の結末ラストについて調べました。

原作小説の『ナオミとカナコ』の結末ラストは、明確な“終わり”を示すものではなく、読者に想像の余地を残す形で締めくくられています。

またドラマ版では原作小説と異なり、ナオミとカナコは無事に警察の追っ手から逃げられたのか、そんな余韻を残してラストを迎えました。

2025年11月7日からはNetflixで韓国版の『ナオミとカナコ』の『あなたが殺した』が全世界配信されます。

原作小説、日本ドラマ版、韓国ドラマ版で結末ラストがどう異なるのか、楽しみですね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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