本ページには商品プロモーションが含まれています。

ドラマ考察

黒革の手帖は最後どうなる?最終回ネタバレにラストの微笑の意味は?

『黒革の手帖』は、松本清張による社会派小説を原作としたサスペンスドラマ。

銀行員の女性・原口元子が、横領した金を元手に銀座のクラブを開き、顧客たちの秘密を記した“黒革の手帖”を武器に、権力と金の世界をのし上がっていく物語でした。

原作は1982年に発表されて以来、幾度も映像化されており、中でも米倉涼子版(2004年)と武井咲版(2017年)は特に人気が高く、どちらの主人公・原口元子も、時代を象徴する“強い女”像として話題になりました。

そんな『黒革の手帖』ですが、最後どうなるのか気になりますよね。

そこで、今回の記事ではドラマ『黒革の手帖』の最後どうなるのかを調べてみました。

 

黒革の手帖は最後どうなる?


ドラマ『黒革の手帖』の最後は、原口元子が銀行員時代に横領した金を元手に銀座のクラブ「カルネ」を開き、黒革の手帖に記した顧客たちの秘密を武器にのし上がっていきます。

しかし、権力と欲望が渦巻く中で徐々に孤立し、最後には全てを失ってしまいました

それでも元子は静かに微笑み、「再び這い上がる」ような余韻を残して物語は幕を閉じます。

では、米倉涼子版と武井咲版の最終回をそれぞれ紹介します。

 

米倉涼子版(2004年 テレビ朝日)

米倉涼子版の『黒革の手帖』では、原口元子は黒革の手帖を巡る権力争いの末、すべてを失います。

クラブは閉店、味方だった人々も離れ、孤独な夜の街を去る元子。

最後のシーンでは、街灯の下でふっと微笑みを浮かべます。

それは敗北の笑みではなく、「もう一度、人生をやり直す」という強い意志を感じさせるもの。

黒革の手帖らしい“したたかな女の生き様”を象徴するラストでした。

 

武井咲版(2017年 テレビ朝日)

武井咲版の『黒革の手帖』最終回も、元子がすべてを失う点は同じです。

しかし、描かれ方はより「現代的」で、“希望”が強調されています。

逮捕されそうになる元子は、自らの手で黒革の手帖を焼き捨て、過去を清算して一人歩き出します。

その後に見せる微笑みは、「新しい人生を始める決意」を示唆するもの。

米倉涼子版が「再び夜の世界で這い上がる余韻」だったのに対し、武井咲版は「過去を断ち切って前に進む」姿として描かれています。

同じ最後でも、時代によって描かれ方が異なるのは、面白いですよね。

続いて、『黒革の手帖』の最終回あらすじをご紹介します。

 

黒革の手帖は最後どうなるのか最終回あらすじ

ドラマ『黒革の手帖』の最終回あらすじは、このようになっていました。

権力者・楢林や長谷川らの裏帳簿を握り、次々と彼らを追い詰めていった原口元子。

その手腕と冷徹さで一時は銀座の頂点に立ち、誰もが恐れる存在となります。

しかし、権力や金に群がる人々の裏切りや陰謀の中で、元子の足元は徐々に崩れていきます。

信頼していた人間に裏切られ、警察の捜査の手も迫り、ついに「黒革の手帖」は没収。

彼女が築き上げた店「カルネ」も閉鎖され、栄光の日々は一瞬で失われてしまいます。

夜の銀座を一人で歩く元子。

これまでのように強気な笑みではなく、どこか穏やかで静かな表情を見せます。

それは敗北ではなく、「また新しい場所で、再び生き抜いていく」という覚悟のようにも見えます。

誰にも支配されず、自らの道を選んできた原口元子。

最後の“ふっと微笑む”その瞬間こそ、彼女の強さと再生の象徴として物語は幕を閉じました。

 

黒革の手帖は最後の微笑の意味は?

ドラマ『黒革の手帖』で最後の微笑みは、「絶望ではなく再生の予感」を象徴しています。

全てを失ったにも関わらず、原口元子はその瞬間に“終わり”ではなく“始まり”を選んでいます。

銀行員としての地位も、銀座で築いた名声も、そして黒革の手帖さえも失った彼女に残ったのは、

  • 「誰にも支配されない強さ」
  • 「自分の力で這い上がる意志」

だけ。

それでもなお彼女が微笑んだのは、過去の栄光や失敗に縛られず、また一から人生を切り開く覚悟を固めたからだと解釈できます。

この微笑みは、単なる“女の執念”や“野心”ではなく、社会の中で翻弄されながらも自分の生き方を貫いた一人の女性の“再生”を象徴しています。

例え何も残っていなくても、元子には「自分自身」という最大の武器がある、その静かな確信こそが、最後の微笑みに込められた意味なのです。

作品全体を通して描かれるのは、権力や金に溺れる人間の姿ではなく、その中で“自分の価値”を信じ、しなやかに生き抜く女性の姿。

元子の微笑みは、視聴者に「例え全てを失っても、また立ち上がることはできる」という強いメッセージを残して終わります。

 

黒革の手帖の概要

米倉涼子さんだけではなく武井咲さんでも実写化されている、人気作品であるドラマ『黒革の手帖』の概要をご紹介します。

 

米倉涼子版

  • 放送年:2004年(テレビ朝日系)

主な出演者

  • 原口元子:米倉涼子さん
  • 長谷川庄司:津川雅彦さん
  • 楢林謙治:國村隼さん
  • 島崎すみ江:室井滋さん
  • 安島富夫:仲村トオルさん

 

武井咲版

  • 放送年:2017年(テレビ朝日系)

主な出演者

  • 原口元子:武井咲さん
  • 安島富夫:江口洋介さん
  • 橋田常雄:高嶋政伸さん
  • 岩村叡子:真矢ミキさん
  • 楢林謙治:奥田瑛二さん

それぞれ演じている俳優が違う為、演技などの違いを見るのも楽しそうですね。

 

まとめ

今回の記事では、松本清張さん原作の『黒革の手帖』実写ドラマの最後どうなるのか、米倉涼子さんと武井咲さんの各シリーズについてご紹介しました。

『黒革の手帖』の最後どうなるのかは、主人公・原口元子が銀行員時代に横領した金を元手に銀座のクラブ「カルネ」を開き、黒革の手帖に記した顧客たちの秘密を武器にのし上がっていきました。

しかし、権力と欲望が渦巻く中で徐々に孤立し、最後には全てを失った元子は再び這い上がる決意をして物語は幕を閉じます。

主人公・元子が銀座で成り上がっていく様も面白いですが、悪事が暴かれていく様子もドキドキハラハラする展開に目が離せません。

現在、NetflixやAmazonプライム、U-NEXTなど動画配信サイトで見られますので、気になった方は見てみて下さい。

最後までお読みいただきありがとうございました。

-ドラマ考察

© 2025 懐かしドラマ名鑑 Powered by AFFINGER5