本ページには商品プロモーションが含まれています。

役名・出演シーン

ヤヌスの鏡おばあちゃん役は誰?現在やプロフィール出演作品も紹介!

1985年~1986年に放送されていた伝説の大映ドラマ『ヤヌスの鏡』。

二重人格の少女を描いたこの作品は、当時の視聴者に大きな衝撃を与えました。

その中でも強烈な印象を残したキャラクターの一人が、主人公・小沢裕美の厳格なおばあちゃん・小沢初江(おざわはつえ)です。

この主人公のおばあちゃん役を演じていた女優が誰なのか、気になりますよね。

そこで、今回の記事では伝説の大映ドラマ『ヤヌスの鏡』で、主人公のおばあちゃん役を演じていたのは誰なのかや現在について調べてみました。

 

ヤヌスの鏡おばあちゃん役は誰?


1985年から1986年にかけてフジテレビ系列で放送された伝説の学園ドラマ『ヤヌスの鏡』でおばあちゃん役を演じたのは、女優・初井言榮(はつい ことえ)さんです。

『ヤヌスの鏡』は少女の二重人格をテーマに描き、今なお語り継がれるほどの衝撃と印象を与えました。

物語の中心には、温和でおとなしい高校生・小沢裕美と、もう一人の人格「ユミ」としての激しい行動をとる彼女がいます。

その人格の分裂に影響を与えた大きな存在のひとつが、裕美のおばあちゃん・小沢初江(おざわはつえ)です。

そのおばあちゃん役を演じた初井言榮さんは、演劇界からテレビや声優業まで幅広く活躍した実力派女優。

特に“気の強い中高年女性”や“クセのある母親・おばあちゃん”役で知られていました。

『ヤヌスの鏡』では、表面上は裕美の保護者として振る舞いながらも、実際には孫に対して異常なまでの支配欲を見せるという、極めて冷酷で厳格なおばあちゃん役を演じています。

小沢初江は裕美の実の母親を出来損ないとして家から追い出し、娘の存在をひた隠しにしたうえで、孫である裕美を自分の思い通りに育て上げようとするという支配者的な存在。

優しさのかけらも見せず、無理な期待や命令を突きつける姿は、視聴者の怒りや恐怖心を呼び起こすと同時に、ストーリーの深みとリアリティを強めました。

また、初井言榮さんの重厚な演技力があったからこそ、この冷酷なおばあちゃんのキャラクターは説得力を持って視聴者に伝わったともいえます。

役柄に完璧に入り込みながらも、実際には温厚で共演者思いだったという彼女の人柄も、後に多くの人々から語り継がれています。

当時、主演の杉浦幸さんも「現場ではとても優しい方で、私が役で叩かれるシーンでは本気で叩けないと悩んでいた」と語っており、そのギャップにも驚かされます。

監督が代わりに叩くほど、初井言榮さんは共演者への気遣いを持った人物でした。

このように、初井言榮さんの迫真の演技によって作り上げられた小沢初江というキャラクターは、『ヤヌスの鏡』という作品を象徴する存在となりました。

彼女の演技は多くの視聴者の記憶に深く残り、今なお“ドラマ史上に残る最恐のおばあちゃん”とも評されることもあるほどです。

 

ヤヌスの鏡おばあちゃん役の現在は?

『ヤヌスの鏡』で主人公・裕美のおばあちゃん小沢初江を演じ、視聴者に強烈な印象を残した初井言榮さんですが、残念ながら1990年9月21日に胃がんのため61歳で逝去されました。

生涯にわたって舞台・テレビ・映画・声優業と多岐にわたって活動を続けていた初井言榮さん。

特に1980年代はテレビドラマでも存在感を発揮し、『ヤヌスの鏡』や『花嫁衣裳は誰が着る』など、家族関係や女性の生き方を描いた作品に数多く出演していました。

どの作品でも圧倒的な演技力で影の主役として観る者の記憶に残る役を務めていたことから、今もなお名脇役としてその名を挙げられる存在です。

初井言榮さんは胃がんを患いながらも、晩年まで仕事に対する情熱は衰えることはありませんでした。

特に声優としての活躍も目覚ましく、スタジオジブリ作品『天空の城ラピュタ』(1986年)では、空中海賊の女首領・ドーラの声を担当。

威圧感のある中にも愛嬌を感じさせるその演技は、宮崎駿監督からも高く評価され、ドーラというキャラクターの人気を支える一因にもなりました。

一方で、テレビドラマ『ヤヌスの鏡』で演じた冷酷で支配的なおばあちゃん像とは裏腹に、プライベートでは非常に人柄の良い、優しくて思いやりのある女性だったと言われています。

主演の杉浦幸さんはインタビューで「現場ではとても気さくで優しいおばあちゃんという印象で、役とは全く違って驚いた」と語っており、役柄と本人のギャップに驚いた共演者やスタッフも少なくなかったそうです。

特に、ドラマ内で裕美を叩くシーンでは、「本気で叩けない」と悩んだ初井言榮さんが涙を流していたというエピソードもあり、監督が代役で叩くことになったという裏話も残されています。

このような逸話からも、彼女がいかに役に真剣に向き合っていたか、そして共演者を大切にしていたかが伺えます。

1990年、61歳という若さでこの世を去った初井言榮さん。

その死は多くの関係者やファンにとって大きな衝撃でした。

晩年まで現役で活躍し続けた彼女の姿勢は、今なお多くの俳優・女優たちの手本となっており、彼女の遺した演技や声は、現在も多くの人々の心に生き続けているのではないでしょうか。

 

ヤヌスの鏡おばあちゃん役プロフィール

『ヤヌスの鏡』で主人公・裕美のおばあちゃん役を演じた、初井言榮さんのプロフィールをご紹介します。

  • 名前:初井 言榮
  • 読み方:はつい ことね
  • 本名:山野典子(やまの のりこ)
  • 生年月日:1929年1月8日
  • 没年月日:1990年9月21日(享年61歳)
  • 出身地:神奈川県横浜市
  • 活動期間:1950年代~1990年
  • 所属劇団:劇団青年座(設立メンバー)
  • 受賞歴:第33回文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞(1978年:青年座第69回公演『謀殺〜二上山鎮魂〜』)

初井言榮さんは、若い頃から舞台を中心に活躍し、後年はテレビドラマや映画、アニメの声優としても存在感を放ち、重厚で説得力のある演技で中年女性・老女役の名手として知られていました。

続いては、初井言榮さんの主な出演作品をご紹介します。

 

ヤヌスの鏡おばあちゃん役の出演作品

初井言榮さんは『ヤヌスの鏡』以外にも多くの印象的な作品に出演していますので、主な出演作をご紹介します。

まずは、初井言榮さんの主なテレビドラマの出演作をご紹介します。

  • 『ヤヌスの鏡』(1985年~1986年:小沢初江役(主人公・裕美のおばあちゃん役)
  • 『花嫁衣裳は誰が着る』(1986年:酒田スエ役)
  • 『ライオン奥様劇場 嫁姑シリーズ』(1977年~1984年:嫁いびりの姑役

続いては、初井言榮さんの主な映画出演作をご紹介します。

  • ある夜ふたたび(1956年:浦島乙子役)
  • 夫婦百景(1958年:並木てい子役)
  • 不道徳教育講座(1959年:バー・ルパンのマダム役)
  • 浅草の灯 踊子物語(1964年:大平呉子役)
  • 天空の城ラピュタ(1986年:ドーラの吹替)

初井言榮さんが演じる強い女性像は、視聴者に深く刻まれており、今もなお語り継がれています。

 

まとめ

今回の記事では、伝説となった大映ドラマ『ヤヌスの鏡』で主人公・裕美のおばあちゃん役を演じていた女優は誰だったのか調べました。

『ヤヌスの鏡』でおばあちゃん役を演じていたのは、初井言榮さんです。

1990年に胃がんで逝去していますが、当時『ヤヌスの鏡』を見ていた視聴者の記憶に強く残っている女優です。

しかし、現在は初井言榮さんの事は知らず誰?と思う方も増えてきているのも事実。

この機会に1985年~1986年に放送されていた『ヤヌスの鏡』を見てみてはいかがでしょうか。

最後までお読みいただきありがとうございました。

-役名・出演シーン

© 2025 懐かしドラマ名鑑 Powered by AFFINGER5